当日は柏崎市・山田哲治副市長、佐渡市・髙野宏一郎市長、小浜市・松崎晃治市長、川口市・岡村幸四郎市長の各自治体トップのほか、中井洽(ひろし)・国家公安委員長・拉致問題担当大臣も会場に駆けつけ、新たに発足した拉致問題対策本部など拉致問題解決に向けての政府の取り組みについてお話されました。
拉致被害者・田口八重子さんの兄で家族会代表の飯塚繁雄氏、田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎氏、拉致被害者・増元るみ子さんの弟で家族会事務局長である増元照明さんら拉致被害者のご家族が、北朝鮮からの被害者救済の訴えを述べられました。また北朝鮮による拉致の可能性が極めて高い特定失踪者、鈴木賢さん・藤田進さん・新木章さん・佐々木悦子さん・藤田慎さん・小林栄さんらのご家族も、遠くから会場に足を運ばれれました。
主催者(川口市)によると、会場は300席を用意していたとのことですが、関係者以外の一般の方が主催者の予想を超えて参加され、全員が座りきれず十数名の方が2時間以上立ったまま熱心に話を聴かれていました。前半には、会場内に入りきれず扉の外側から中井大臣や飯塚氏のお話に耳を傾ける方々の姿も見られました。
後半、救う会会長代行・西岡力氏のコーディネートにより4市市長による1時間に及ぶパネルディスカッションが行われました。その末尾に、北朝鮮にいる拉致されたすべての日本人に向けて各市長が呼びかけを行いました。このメッセージは、北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」の電波に乗せて、北朝鮮政府および北朝鮮にいて日本からの救出を待っていらっしゃるすべての日本人のみなさんに向けて放送される予定です。最後に4市市長が、北朝鮮に対して被害者を奪還すべく強い意志表示、および日本国政府への要望、拉致されて北朝鮮にいる被害者のみなんさんへのメッセージを、この場から共同宣言として訴えようという提案がなされ、会場につめかけた多くの人々の拍手により、以下の共同宣言が岡村幸四郎・川口市長によって読み上げられました。
共同宣言
北朝鮮による拉致は重大な人権蹂躙であり、重大な犯罪です。本人とご家族の数十年に亘る苦悩は計り知れません。
7年前に拉致被害者5人の、そして5年前にそのご家族の帰国が実現しましたが、その後の進展は全くありません。私たち、拉致被害者を抱える4市の市長は、この現状を大変危惧しています。
私たちは、本来持っている人間の自由を奪い、人生を奪う拉致という卑劣な行為を絶対に許すことはできません。
拉致された被害者も、その帰りを待つご家族も、もう待てません。何としても、一刻も早く、拉致被害者全員の帰国を果たし、ご家族との再会ができるよう、私たちはできるだけの手段を講じて全力で取り組んでいきます。
また、日本政府には断固たる姿勢で北朝鮮外交を貫いて、何としても拉致問題を究明し、一刻も早い拉致被害者全員の救出を求めるものであります。
拉致された多くの皆さん。日本国民はあなた方を決して忘れてはいません。元気で祖国の土を踏めるときを待っています。どうか、その日が来るまで希望を持って頑張ってください。
平成21年10月31日
柏崎市長 会田 洋
佐渡市長 髙野 宏一郎
小浜市長 松崎 晃治
川口市長 岡村 幸四郎
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